Shinichi Nishikawa: 西川 伸一: リモートワークの未来を体験しよう

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Published

September 20, 2020

生産性、チーム、人生。

生産性が上がれば、時間は増える。もっと多くのことをやるのか、自分の時間、家族との時間、友達やコミュニティとの時間を増やすことができる。生きることができる。

それから、チームであることの意味の変質。一緒にいないけど、チームであるとはどういうことか?心理的安全性、共通のゴール、貢献することの実感。

そして、生きることと働くことが、曖昧になったり、明確に分かれたり。家から働くというのは、自分の時間を仕事に渡している感覚。時間をコントロールできる感覚。

今日は、リモートで働くということの意味合いを、考えることにしたいと思います。

自由な働き方。それは、表現者としてのあり方?自分の人生とつながっているか。仕事に対する解釈を変えることで、何をどうやるのか。毎日の働く仲間とのコミュニケーションも変わる。収入、出世、仕事の大きさといった価値観が合わなくなってくる。収入だけではなくレコグニション(名誉とも違う、仕事の認知や感謝)、出世ではなく自分のコントロールできる範囲の広がり、仕事の大きさだけではなく世界や周りの人に与える意義。

健康であること。私は、身体を壊し(ぎっくり腰からの慢性の腰痛になり昨年はほとんど寝たきりと無理を繰り返していた)、今年の前半は、鬱状態にもなりました。その中で学んだこともとても多かったですが、そんな経験しなくていいはず(子どもたちには影を経験しないで進んでもらえたらいいと思う)。そのための仕事観。

離れたことで、コミュニケーションの本質が見える。今までは、身振り手振り、笑顔、愚痴、ランチなど、有形無形のありとあらゆる機会に伝達されていた情報が、リモートになるとなくなる。そのことで、人のことが分からなくなり、自分のことが分かってもらえなくなる。 キーになるのは、何に重きを置くか。人が幸せに働き、チームが強くなり、成果を出す。そのために、設計し直さなければならない。朝礼じゃない。量だけでもない。質だ。その質とは何かについて、人はもっと考えるようになる。会議のアジェンダの作り方、参加者の選び方、ツール、時間割、アイスブレイク、1:1、全て、個やチーム、成果に向けて作り直す。そのやり方は、リアルの置き換えではない。無理が出る(通勤や残業に対する人間の感情が変わりましたよね?)。 ゴールはリアルでできていたことではなく、リモートで新しい働き方を作るくらいの考え方でないといけないです。

機会の作り方。人と人が、人と会社が、人とコミュニティが出会うとは、どういうことだろうか。個人として、その機会を増やすことは、今までになく重要だ。副業、ギグワーク、フリーランス、フレックスなどの言葉や現象を、全てこの視点から捉え直したらどうなる?雇用形態は重要だけれども、それが今後も続くかどうかは分からないし、選択肢はどんどん増える。その時、自由さの自由度の高さに怯まないでいられるために、何を考えなければならないのか。この流れは、この先数十年は、変わらない。人はどんどん解放され、同時に切り離される。ベーシックインカムもその先にある何かでしょう。ワーケーションは、その練習だ。趣味や遊びを仕事にする人たちも現れていますね。離れ離れ(リモート)になった時、それがユートピアなのか、ディストピアなのか、それを決めるのが働き方について考える作業の質であろう。

そんなセッションにしたいと思います。

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Event

WordCamp Ogijima 2020 19

Speakers

Shinichi Nishikawa 11

Language

Japanese/日本語 433

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